初心者 ゲーミングPC 何を基準に選べばいいのか?

目次

ゲーミングPCを選ぶ前に知っておくべきこと

ゲーミングPCを選ぶ前に知っておくべきこと

完成品とBTOパソコンの違いを理解する

ゲーミングPCを購入する際、完成品を買うかBTOパソコンでカスタマイズするかで迷う方もいるのではないでしょうか。

完成品は箱から出してすぐに使える手軽さが魅力ですが、BTOパソコンは自分の用途に合わせてパーツを選択できる柔軟性があります。

私がおすすめするのはBTOパソコンのカスタマイズです。

なぜなら、予算配分を自分でコントロールでき、必要な部分に投資して不要な部分を削ることができるからです。

完成品のゲーミングPCは、メーカーが想定する平均的なユーザー像に合わせて構成されています。

そのため、グラフィックボードは高性能なのにメモリが16GBしかなかったり、逆にメモリは64GBもあるのにストレージが1TBしかなかったりする場合もありますが、BTOなら自分の予算内で最適なバランスを実現できます。

初心者の方こそ、BTOパソコンショップのカスタマイズ画面で各パーツの役割を学びながら選ぶことで、PC知識が自然と身につくのです。

予算設定が成功の鍵を握る

ゲーミングPCの予算設定は、プレイしたいゲームのジャンルと画質設定によって大きく変わります。

フルHD解像度で軽めのゲームを楽しむなら15万円前後から、4K解像度で最新AAAタイトルを最高画質でプレイしたいなら30万円以上を見込む必要があります。

予算の60%をグラフィックボードとCPUに配分し、残りの40%でメモリ、ストレージ、電源、ケースを選ぶのが基本的な考え方です。

「ゲーミングPCを買うなら最高スペックを!」と張り切る方もいるかもしれません。

しかし、実際には自分がプレイするゲームタイトルと解像度に合わせた構成を選ぶことが、コストパフォーマンスの観点から最も賢明な選択といえます。

例えば、ApexLegendsやVALORANTといった競技性の高いFPSゲームをフルHDでプレイするなら、超ハイエンドのグラフィックボードよりも、ミドルハイクラスのグラフィックボードと高リフレッシュレートモニターの組み合わせの方が実用的なのです。

ゲーミングPCの寿命とアップグレード性

ゲーミングPCの実用的な寿命は3年から5年程度ともいわれています。

ただし、これは最新ゲームを高画質設定でプレイし続けることを前提とした場合の話です。

画質設定を下げたり、プレイするゲームタイトルを選んだりすれば、7年以上使い続けることもできます。

BTOパソコンを選ぶ際は、将来的なアップグレードのしやすさも考慮に入れましょう。

具体的には、マザーボードのPCIeスロットに余裕があるか、電源ユニットの容量に余裕があるか、ケース内部のスペースは十分かといった点をチェックしましょう。

将来グラフィックボードだけを交換して性能を延ばすという可能性があるからです。

特に電源ユニットは、現在必要な容量よりも100Wから150W程度余裕を持たせておくと、後々のアップグレード時に電源まで交換する手間とコストを省けます。

グラフィックボードの選び方

グラフィックボードの選び方

解像度とフレームレートで決める

グラフィックボードはゲーミングPCの心臓部であり、ゲーム体験の質を左右する最も重要なパーツです。

選択基準として最も重要なのは、プレイする解像度と目標フレームレートになります。

フルHD(1920×1080)で144fps以上を狙うのか、WQHD(2560×1440)で100fps前後を目指すのか、4K(3840×2160)で60fps以上を実現したいのかによって、必要なグラフィックボードのグレードが変わってくるのです。

フルHD解像度で競技性の高いFPSゲームをプレイするなら、GeForce RTX5060TiやRadeon RX 9060XTが最適な選択肢になります。

これらのグラフィックボードは、ApexLegendsやVALORANT、Fortniteといったタイトルで200fps以上を安定して出力できる性能を持っています。

WQHD解像度でバランスの取れたゲーミング体験を求めるなら、GeForce RTX5070やRadeon RX 9070XTを選択すると良いでしょう。

4K解像度で最新のAAAタイトルを最高画質設定でプレイしたい場合は、GeForce RTX5070Ti以上のグラフィックボードが必要になります。

Cyberpunk 2077やHogwarts Legacy、Starfieldといった重量級タイトルを4K解像度かつレイトレーシングをオンにしてプレイするには、RTX5080やRTX5090といった最上位モデルを検討する必要があるでしょう。

ただし、これらのグラフィックボードは価格も相応に高額になるため、予算との兼ね合いが悩ましいところ。

NVIDIAとAMDの選択基準

グラフィックボード選びでは、NVIDIAのGeForceシリーズとAMDのRadeonシリーズのどちらを選ぶかという問題に直面します。

レイトレーシング性能とAI機能を重視するならGeForce、コストパフォーマンスを重視するならRadeonという考え方が基本になります。

GeForce RTX 50シリーズは、Blackwellアーキテクチャの採用により、第4世代RTコアと第5世代Tensorコアを搭載し、レイトレーシング性能とAI性能が大幅に向上しています。

特にDLSS 4という最新のアップスケーリング技術は、ニューラルシェーダとの組み合わせにより、ネイティブ解像度に迫る画質を維持しながらフレームレートを大幅に向上させることができます。

Reflex 2による低遅延対応も、競技性の高いゲームをプレイする際には見逃せない機能です。

一方、Radeon RX 90シリーズは、RDNA 4アーキテクチャとTSMC 4nm製造プロセスにより、電力効率と発熱管理に優れた設計になっています。

FSR 4という機械学習ベースのアップスケーリング技術とフレーム生成技術を独占サポートしており、対応ゲームタイトルでは大幅なパフォーマンス向上を実現できます。

価格面では同等性能のGeForceモデルと比較して10%から15%程度安価に設定されることが多く、予算を抑えつつ高性能を求めるユーザーには魅力的な選択肢といえるでしょう。

ただし、ゲーム配信やAIを活用したコンテンツ制作も視野に入れているなら、GeForceの方が対応ソフトウェアの幅が広いという利点があります。

パソコン おすすめモデル4選

パソコンショップSEVEN ZEFT R65WH

パソコンショップSEVEN ZEFT R65WH
【ZEFT R65WH スペック】
CPUAMD Ryzen7 9800X3D 8コア/16スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.70GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070 (VRAM:12GB)
メモリ64GB DDR5 (16GB x4枚 Gskill製)
ストレージSSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7400Gbps/7000Gbps Crucial製)
ケースNZXT H9 FLOW RGB ホワイト
CPUクーラー水冷 360mmラジエータ NZXT製 水冷CPUクーラー Kraken Plus 360 RGB White
マザーボードAMD X870 チップセット ASRock製 X870 Steel Legend WiFi
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R65WH

パソコンショップSEVEN ZEFT R63E

パソコンショップSEVEN ZEFT R63E
【ZEFT R63E スペック】
CPUAMD Ryzen9 9950X 16コア/32スレッド 5.70GHz(ブースト)/4.30GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070 (VRAM:12GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケースThermaltake S200 TG ARGB Plus ブラック
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードAMD B850 チップセット MSI製 PRO B850M-A WIFI
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R63E

パソコンショップSEVEN ZEFT R65G

パソコンショップSEVEN ZEFT R65G
【ZEFT R65G スペック】
CPUIntel Core Ultra9 285K 24コア/24スレッド 5.70GHz(ブースト)/3.70GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5080 (VRAM:16GB)
メモリ64GB DDR5 (32GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7400Gbps/7000Gbps Crucial製)
ケースDeepCool CH510 ブラック
CPUクーラー水冷 360mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 360 Core II Black
マザーボードintel Z890 チップセット ASRock製 Z890 Steel Legend WiFi
電源ユニット1000W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (アスロック製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R65G

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55EO

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55EO
【ZEFT Z55EO スペック】
CPUIntel Core i9 14900F 24コア/32スレッド 5.40GHz(ブースト)/2.00GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070Ti (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7400Gbps/7000Gbps Crucial製)
SSD SSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7400Gbps/7000Gbps Crucial製)
ケースASUS Prime AP201 Tempered Glass ホワイト
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードintel B760 チップセット ASRock製 B760M Pro RS WiFi
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (CWT製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z55EO

コストパフォーマンスで選ぶならこのモデル

予算と性能のバランスを最も重視するなら、GeForce RTX5060TiとGeForce RTX5070が最有力候補になります。

RTX5060Tiは、フルHD解像度でのゲーミングにおいて必要十分な性能を持ちながら、価格は比較的抑えられています。

多くのゲームタイトルで144fps以上を安定して出力でき、DLSS 4を活用すれば200fps以上も狙えるのです。

RTX5070は、WQHD解像度でのゲーミングに最適化されており、最新のAAAタイトルでも高画質設定で100fps前後を維持できる性能があります。

4K解像度でも、画質設定を中程度に調整すれば60fps以上でプレイできるため、将来的に4Kモニターへの移行を考えている方にもおすすめです。

GDDR7メモリとPCIe 5.0対応により、最大1.8TB/sの高速帯域を実現しているため、高解像度テクスチャの読み込みもスムーズに行われます。

Radeon側では、RX 9070XTとRX 9060XTがコストパフォーマンスに優れた選択肢です。

RX 9070XTは、WQHD解像度でのゲーミングにおいてRTX5070に匹敵するほどの性能を発揮しながら、価格は若干安価に設定されています。

RX 9060XTは、フルHD解像度での高フレームレートゲーミングに特化しており、競技性の高いFPSゲームをプレイする方には特に魅力的な選択肢になるでしょう。

CPUの選び方

CPUの選び方

ゲーミング性能を左右するCPUの役割

CPUはゲーミングPCにおいて、グラフィックボードに次いで重要なパーツです。

ゲーム内のAI処理、物理演算、描画命令の発行など、グラフィックボードが画面に絵を描く前の準備作業を担当しています。

CPUの性能が不足していると、グラフィックボードの性能を十分に引き出せず、いわゆるボトルネックが発生してしまいます

特に、オープンワールドゲームやストラテジーゲーム、大規模マルチプレイヤーゲームでは、CPUの処理能力が直接的にフレームレートに影響を与えるのです。

IntelのCore Ultra 200シリーズは、Lion CoveとSkymontという最新アーキテクチャのチップレット構成を採用し、性能効率を重視した設計になっています。

NPUを統合してAI処理を強化しており、ゲーム配信やコンテンツ制作を並行して行う際にも余裕のある処理能力を発揮します。

Thunderbolt 4やPCIe 5.0といった高速I/Oを内蔵しているため、将来的な拡張性も確保されているのです。

AMDのRyzen 9000シリーズは、Zen5アーキテクチャとTSMC 4nm製造プロセスにより、高い処理性能と優れた電力効率を両立しています。

DDR5-5600と28レーンのPCIe 5.0に対応し、RDNA 2統合GPUも搭載されています。

特にX3Dモデルは、3D V-Cacheという大容量キャッシュを搭載することで、ゲーミング性能が大幅に向上しており、純粋なゲーミング性能では同クラスのIntel製CPUを上回ることが多いのです。

最新CPU性能一覧


型番 コア数 スレッド数 定格クロック 最大クロック Cineスコア
(マルチ)
Cineスコア
(シングル)
公式URL 価格com
Core Ultra 9 285K 24 24 3.20GHz 5.70GHz 43472 2466 公式 価格
Ryzen 9 9950X 16 32 4.30GHz 5.70GHz 43223 2269 公式 価格
Ryzen 9 9950X3D 16 32 4.30GHz 5.70GHz 42245 2260 公式 価格
Core i9-14900K 24 32 3.20GHz 6.00GHz 41531 2358 公式 価格
Ryzen 9 7950X 16 32 4.50GHz 5.70GHz 38974 2078 公式 価格
Ryzen 9 7950X3D 16 32 4.20GHz 5.70GHz 38897 2049 公式 価格
Core Ultra 7 265K 20 20 3.30GHz 5.50GHz 37651 2356 公式 価格
Core Ultra 7 265KF 20 20 3.30GHz 5.50GHz 37651 2356 公式 価格
Core Ultra 9 285 24 24 2.50GHz 5.60GHz 36006 2198 公式 価格
Core i7-14700K 20 28 3.40GHz 5.60GHz 35864 2235 公式 価格
Core i9-14900 24 32 2.00GHz 5.80GHz 34097 2209 公式 価格
Ryzen 9 9900X 12 24 4.40GHz 5.60GHz 33230 2238 公式 価格
Core i7-14700 20 28 2.10GHz 5.40GHz 32859 2102 公式 価格
Ryzen 9 9900X3D 12 24 4.40GHz 5.50GHz 32747 2194 公式 価格
Ryzen 9 7900X 12 24 4.70GHz 5.60GHz 29546 2040 公式 価格
Core Ultra 7 265 20 20 2.40GHz 5.30GHz 28825 2157 公式 価格
Core Ultra 7 265F 20 20 2.40GHz 5.30GHz 28825 2157 公式 価格
Core Ultra 5 245K 14 14 3.60GHz 5.20GHz 25704 0 公式 価格
Core Ultra 5 245KF 14 14 3.60GHz 5.20GHz 25704 2176 公式 価格
Ryzen 7 9700X 8 16 3.80GHz 5.50GHz 23317 2213 公式 価格
Ryzen 7 9800X3D 8 16 4.70GHz 5.40GHz 23305 2092 公式 価格
Core Ultra 5 235 14 14 3.40GHz 5.00GHz 21063 1860 公式 価格
Ryzen 7 7700 8 16 3.80GHz 5.30GHz 19700 1938 公式 価格
Ryzen 7 7800X3D 8 16 4.50GHz 5.40GHz 17908 1817 公式 価格
Core i5-14400 10 16 2.50GHz 4.70GHz 16206 1778 公式 価格
Ryzen 5 7600X 6 12 4.70GHz 5.30GHz 15441 1982 公式 価格

IntelとAMDの選択基準

CPUメーカーの選択では、ゲーム特化ならAMD Ryzen、汎用性重視ならIntel Core Ultraという考え方が有効です。

Ryzen 9000シリーズ、特にX3Dモデルは、大容量のL3キャッシュによりゲーム内のデータアクセスが高速化され、フレームレートの向上と安定化に貢献します。

実際、多くのゲームベンチマークにおいて、Ryzen 7 9800X3DやRyzen 9 9950X3Dは、同価格帯のIntel製CPUを5%から15%程度上回る性能を示すことが分かっています。

一方、Core Ultra 200シリーズは、ゲーム以外の用途、例えば動画編集、3Dレンダリング、プログラミング、仮想化環境の構築といった作業においてバランスの取れた性能を発揮します。

統合されたNPUは、AI関連のアプリケーションで専用の処理を担当するため、CPUコア本体の負荷を軽減できるのです。

ゲーム配信をしながら動画編集ソフトをバックグラウンドで動かすといった、マルチタスク環境では特に威力を発揮します。

価格面では、同等の性能を持つモデル同士を比較すると、Ryzenの方が若干安価に設定されることが多いです。

ただし、マザーボードの価格も考慮に入れる必要があります。

Intel向けのマザーボードとAMD向けのマザーボードでは、同じチップセットグレードでも価格差が生じる場合があるため、CPU本体だけでなくプラットフォーム全体のコストを比較することが重要なのです。


用途別おすすめCPUモデル

フルHD解像度でのゲーミングを中心に考えるなら、Core Ultra 5 235またはRyzen 5 9600が最適な選択になります。

これらのミドルクラスCPUは、6コアから8コアの構成で、現行のゲームタイトルを快適に動作させるには十分な性能を持っています。

RTX5060TiやRX 9060XTといったミドルクラスのグラフィックボードと組み合わせることで、バランスの取れたゲーミングPCを構築できるでしょう。

WQHD解像度や4K解像度でのゲーミング、あるいはゲーム配信も視野に入れるなら、Core Ultra 7 265KまたはRyzen 7 9800X3Dを選択した方がいいでしょう。

Core Ultra 7 265Kは、8つの高性能コアと12の効率コアを組み合わせた構成で、ゲームプレイと配信エンコードを同時に行っても余裕のある処理能力を発揮します。

Ryzen 7 9800X3Dは、3D V-Cacheにより純粋なゲーミング性能では最強クラスの実力を持ち、特に高フレームレートを追求する競技性の高いゲームでは圧倒的なパフォーマンスを見せるのです。

最高峰のゲーミング体験と、プロレベルのコンテンツ制作を両立させたいなら、Core Ultra 9 285KまたはRyzen 9 9950X3Dが選択肢になります。

これらのハイエンドCPUは、16コア以上の構成で、4K解像度でのゲーミング、リアルタイムレイトレーシング、同時配信、動画編集といった重い処理を並行して実行できる能力を持っています。

ただし、価格も相応に高額になるため、本当にその性能が必要かどうかを慎重に検討する必要があるでしょう。

メモリの選び方

メモリの選び方

容量は32GBが新しいスタンダード

ゲーミングPCのメモリ容量は、32GBが現在の主流になっています。

数年前までは16GBで十分とされていましたが、最新のAAAタイトルは推奨スペックとして32GBを要求するケースが増えてきました。

Hogwarts LegacyやStarfield、Microsoft Flight Simulatorといったタイトルでは、16GBでもプレイできますが、32GBあればテクスチャの読み込みがスムーズになり、ロード時間の短縮やフレームレートの安定化につながります。

ゲームプレイと同時にDiscordやブラウザ、配信ソフトを起動する場合、16GBではメモリ使用率が80%を超えてしまい、スワップが発生してパフォーマンスが低下する可能性があります。

32GBあれば、これらのアプリケーションを同時に起動しても余裕があり、快適なマルチタスク環境を実現できるのです。

動画編集や3Dモデリングといったクリエイティブ作業も視野に入れるなら、64GBへの増設も検討する価値があります。

メモリは後から増設することも可能ですが、BTOパソコンの購入時に必要な容量を選択しておく方が、相性問題のリスクを避けられます。

特に、デュアルチャネル構成を維持するためには、同じ規格、同じ容量、できれば同じメーカーのメモリモジュールを使用することが推奨されるため、最初から適切な容量を選んでおくことが重要なのです。

パソコン おすすめモデル4選

パソコンショップSEVEN ZEFT Z54MH

パソコンショップSEVEN ZEFT Z54MH
【ZEFT Z54MH スペック】
CPUIntel Core Ultra7 265KF 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070Ti (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7300Gbps/6800Gbps Crucial製)
ケースThermaltake S200 TG ARGB Plus ホワイト
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II White
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (CWT製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z54MH

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55IY

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55IY
【ZEFT Z55IY スペック】
CPUIntel Core Ultra5 235 14コア/14スレッド 5.00GHz(ブースト)/3.40GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5080 (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケースAntec P20C ブラック
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (CWT製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Pro
パソコンショップSEVEN ZEFT Z55IY

パソコンショップSEVEN ZEFT Z56AD

パソコンショップSEVEN ZEFT Z56AD
【ZEFT Z56AD スペック】
CPUIntel Core Ultra7 265KF 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5060 (VRAM:8GB)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケースThermaltake S100 TG
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z56AD

パソコンショップSEVEN ZEFT Z52AF

パソコンショップSEVEN ZEFT Z52AF
【ZEFT Z52AF スペック】
CPUIntel Core i7 14700F 20コア/28スレッド 5.30GHz(ブースト)/2.10GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX4060Ti (VRAM:8GB)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケースThermaltake S100 TG
マザーボードintel B760 チップセット ASRock製 B760M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z52AF

DDR5規格が当たり前の時代

現行のゲーミングPCでは、DDR5メモリが標準規格になっています。

IntelのCore Ultra 200シリーズもAMDのRyzen 9000シリーズも、DDR5メモリに対応しており、DDR4を選択する理由はほとんどありません。

DDR5-5600が主流の規格で、DDR4-3200と比較して約75%高速なデータ転送速度を実現しています。

この高速化により、CPUとメモリ間のデータのやり取りがスムーズになり、ゲームのロード時間短縮やフレームレートの向上に貢献するのです。

DDR5メモリは、オンダイECC機能により信頼性が向上しており、長時間のゲームプレイや重い処理でもエラーが発生しにくい設計になっています。

電圧も1.1Vと、DDR4の1.2Vよりも低く抑えられているため、発熱が少なく省電力性にも優れています。

BTOパソコンでメモリを選択する際は、DDR5-5600以上の規格を選び、信頼性の高いメーカー製品を選択することが大切です。

メモリメーカーでは、Micron(Crucial)、GSkill、Samsungが人気の選択肢になります。

Crucialは、メモリチップメーカーであるMicron自社製のチップを使用しており、品質と互換性に定評があります。

GSkillは、オーバークロック向けの高性能メモリで知られ、XMP/EXPOプロファイルによる簡単な高速化が可能です。

Samsungは、半導体メーカーとしての技術力を活かした高品質なメモリを提供しており、安定性を重視する方におすすめなのです。

タイミングと速度の考え方

メモリの性能は、容量だけでなく動作周波数とレイテンシ(タイミング)によっても左右されます。

DDR5-5600という表記は、データ転送速度が5600MT/s(メガトランスファー毎秒)であることを示しています。

一般的に、数値が大きいほど高速ですが、レイテンシも考慮する必要があります。

レイテンシはCL(CAS Latency)という値で表され、CL36やCL40といった数値が小さいほど応答速度が速いのです。

ゲーミング用途では、DDR5-5600 CL36からDDR5-6000 CL40程度のメモリを選択すれば、性能と価格のバランスが取れます。

それ以上の高速メモリ、例えばDDR5-7200やDDR5-8000といった製品も存在しますが、価格が大幅に上昇する割にゲーミング性能の向上は限定的です。

ベンチマークテストでは数%の差が出ることもありますが、実際のゲームプレイで体感できるほどの差ではないため、コストパフォーマンスを考えると標準的な速度のメモリで十分といえます。

BTOパソコンでメモリをカスタマイズする際は、メーカーと規格を確認できるショップを選ぶことが重要です。

一部のBTOショップでは、メモリメーカーを選択できず、ノーブランド品や互換品が使用される場合があります。

信頼性の高いメーカー製メモリを選択できるBTOショップを選ぶことで、長期的な安定動作を確保できるのです。

ストレージの選び方

ストレージの選び方

SSDの規格と容量の選択

ゲーミングPCのストレージは、NVMe M.2規格のSSDが標準になっています。

従来のSATA接続SSDと比較して、NVMe SSDは最大6倍以上の転送速度を実現しており、ゲームのロード時間を大幅に短縮できます。

現在主流なのはPCIe Gen.4 SSDで、読み込み速度は7,000MB/s前後、書き込み速度は5,000MB/s前後という高速性能を持っています。

PCIe Gen.5 SSDも登場しており、最大14,000MB/s超の読込速度を実現していますが、発熱が非常に高く大型ヒートシンクやアクティブ冷却が必要になります。

価格も高額なため、コストパフォーマンスを重視するなら現時点ではGen.4 SSDを選択するのが賢明でしょう。

ゲームのロード時間という観点では、Gen.4とGen.5の体感差はほとんどないため、無理にGen.5を選ぶ必要はほとんどないでしょう。

容量については、1TBまたは2TBが最も人気の選択肢です。

最新のAAAタイトルは、1本あたり100GBから150GB程度の容量を必要とするケースが増えています。

Call of Duty: Modern WarfareやMicrosoft Flight Simulatorは200GB以上を要求するため、複数のゲームをインストールしておきたいなら2TB以上を選択した方がいいでしょう。

4TBも選択肢に入りますが、価格が大幅に上昇するため、予算に余裕がある場合の選択肢になります。

メーカー選びで失敗しないために

SSDメーカーでは、WD(Western Digital)、Crucial、キオクシアが人気の選択肢です。

WDのWD_BLACK SN850XやSN770は、ゲーミング向けに最適化されており、高速な読み書き性能と安定性を両立しています。

5年保証が付帯しているモデルも多く、長期的な信頼性も確保されているのです。

Crucialは、メモリメーカーとしても知られるMicron製で、P5 PlusやT700といったモデルがゲーミングPCに適しています。

価格と性能のバランスに優れており、コストパフォーマンスを重視する方には特におすすめです。

キオクシアは、日本の半導体メーカーで、EXCERIA G2シリーズがゲーミング用途に人気があります。

国内メーカーという安心感と、適度な価格設定が魅力なのです。

BTOパソコンでストレージを選択する際は、メーカーを指定できるショップを選ぶことが重要です。

一部のBTOショップでは、ストレージメーカーが明記されず、互換品や低品質な製品が使用される場合があります。

SSDは、ゲーミングPCの快適性を大きく左右するパーツであり、信頼性の高いメーカー製品を選択することで、長期的な安定動作とデータの安全性を確保できるのです。

セカンドストレージの必要性

メインのNVMe SSDに加えて、セカンドストレージを追加するかどうかは、使用目的によって判断が分かれます。

ゲームプレイのみが目的なら、2TBのNVMe SSD一本で十分な場合が多いです。

しかし、ゲーム配信の録画データや動画編集の素材、写真や音楽のライブラリを保存したい場合は、セカンドストレージの追加を検討する価値があります。

セカンドストレージとしては、SATA接続のSSDや大容量HDDが選択肢になります。

SATA SSDは、NVMe SSDほどの速度は出ませんが、データの保存用途には十分な性能があり、価格も比較的安価です。

HDDは、容量あたりの単価が最も安く、4TBや8TBといった大容量モデルを選択できますが、動作音や振動、アクセス速度の遅さがデメリットになります。

私の経験では、メインストレージに2TBのNVMe SSDを選択し、セカンドストレージとして2TBのSATA SSDを追加する構成が、コストと利便性のバランスが良いと感じています。

頻繁にアクセスするゲームやアプリケーションはNVMe SSDに、録画データやバックアップはSATA SSDに保存することで、快適性と容量を両立できるのです。


電源ユニットの選び方

電源ユニットの選び方

パソコン おすすめモデル5選

パソコンショップSEVEN ZEFT R66F

パソコンショップSEVEN ZEFT R66F
【ZEFT R66F スペック】
CPUAMD Ryzen7 7700 8コア/16スレッド 5.30GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5060 (VRAM:8GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5000Gbps/3900Gbps KIOXIA製)
ケースOkinos Mirage 4 ARGB Black
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R66F

パソコンショップSEVEN ZEFT R61BY

パソコンショップSEVEN ZEFT R61BY
【ZEFT R61BY スペック】
CPUAMD Ryzen9 9950X3D 16コア/32スレッド 5.70GHz(ブースト)/4.30GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070Ti (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースLianLi O11D EVO RGB Black 特別仕様
CPUクーラー空冷 サイズ製 空冷CPUクーラー SCYTHE() MUGEN6 BLACK EDITION
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M Pro-A WiFi
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (CWT製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R61BY

パソコンショップSEVEN ZEFT R60RL

パソコンショップSEVEN ZEFT R60RL
【ZEFT R60RL スペック】
CPUAMD Ryzen9 9900X 12コア/24スレッド 5.60GHz(ブースト)/4.40GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070Ti (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースLianLi O11D EVO RGB Black 特別仕様
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M Pro-A WiFi
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (CWT製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R60RL

パソコンショップSEVEN ZEFT R66H

パソコンショップSEVEN ZEFT R66H
【ZEFT R66H スペック】
CPUAMD Ryzen7 7700 8コア/16スレッド 5.30GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5060 (VRAM:8GB)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5000Gbps/3900Gbps KIOXIA製)
ケースOkinos Mirage 4 ARGB Black
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R66H

パソコンショップSEVEN ZEFT R60AF

パソコンショップSEVEN ZEFT R60AF
【ZEFT R60AF スペック】
CPUAMD Ryzen7 7700 8コア/16スレッド 5.30GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX4060 (VRAM:8GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケースThermaltake Versa H26
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (内蔵)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R60AF

必要な容量の計算方法

電源ユニットは、ゲーミングPCの安定動作を支える重要なパーツです。

必要な容量は、搭載するグラフィックボードとCPUの消費電力を基準に計算します。

グラフィックボードとCPUの合計消費電力に200Wから300Wを加えた容量を選択するのが基本的な考え方です。

例えば、RTX5070(消費電力220W)とCore Ultra 7 265K(消費電力125W)を組み合わせる場合、合計345Wに余裕分を加えて、650Wから750Wの電源ユニットを選択することになります。

電源容量に余裕を持たせる理由は、電源ユニットの効率が最も高くなるのが50%から80%負荷時だからです。

定格容量ギリギリで使用すると、効率が低下して発熱が増加し、ファンの回転数も上がって騒音が大きくなってしまいます。

また、将来的にグラフィックボードをアップグレードする際にも、電源容量に余裕があれば電源ユニットまで交換する必要がなくなるのです。

80PLUS認証のグレードも重要な選択基準になります。

80PLUS Bronze、Silver、Gold、Platinum、Titaniumという5段階のグレードがあり、上位グレードほど変換効率が高く、無駄な発熱と電気代を抑えられます。

ゲーミングPCでは、80PLUS GoldまたはPlatinum認証の電源ユニットを選択することで、効率と信頼性のバランスが取れます。

メーカーと保証期間の重要性

電源ユニットのメーカー選びは、PC全体の安定性と寿命に直結します。

信頼性の高いメーカーとしては、Corsair、Seasonic、EVGA、Thermaltake、Antecなどが挙げられます。

これらのメーカーは、厳格な品質管理と長期保証を提供しており、万が一の故障時にも安心です。

特に、7年から10年の長期保証が付帯している製品を選択することで、ゲーミングPCの寿命全体をカバーできます。

安価な電源ユニットは、コンデンサや回路設計の品質が低く、経年劣化による出力電圧の不安定化や、突然の故障リスクが高くなります。

電源ユニットの故障は、最悪の場合、接続されている他のパーツ(マザーボード、グラフィックボード、ストレージ)を巻き込んで破損させる可能性があるため、信頼性の高い製品を選ぶことは絶対に避けたいですよね。

BTOパソコンで電源ユニットを選択する際は、メーカー名とモデル名、80PLUS認証のグレード、保証期間を確認できるショップを選びましょう。

一部のBTOショップでは、電源ユニットの詳細が明記されず、ノーブランド品や低品質な製品が使用される場合があります。

数千円の価格差をケチって、数十万円のパーツを危険にさらすのは賢明な選択とは言えません。

モジュラー式とケーブル管理

電源ユニットには、ケーブルの接続方式によって、フルモジュラー、セミモジュラー、ノンモジュラーの3種類があります。

フルモジュラー式は、すべてのケーブルを着脱可能で、必要なケーブルだけを接続できるため、ケース内部の配線がすっきりします。

エアフローの改善にもつながり、冷却効率の向上と静音性の確保に貢献するのです。

セミモジュラー式は、マザーボード用の24ピンケーブルとCPU用の8ピンケーブルが固定されており、その他のケーブルは着脱可能です。

フルモジュラー式よりも若干安価で、実用上の利便性はほとんど変わりません。

ノンモジュラー式は、すべてのケーブルが固定されており、使用しないケーブルもケース内部に収納する必要があるため、配線が煩雑になりがちです。

BTOパソコンでは、ショップ側で配線作業を行うため、モジュラー式かどうかはあまり気にする必要はありませんが、将来的に自分でパーツ交換やメンテナンスを行う可能性があるなら、フルモジュラー式またはセミモジュラー式を選択しておくと作業が楽になります。

ケーブルの長さや取り回しも、ケースサイズに合わせて適切なものを選ぶことが、美しい配線と良好なエアフローを実現する鍵になるのです。

CPUクーラーの選び方

CPUクーラーの選び方

空冷と水冷の選択基準

CPUクーラーは、CPUの発熱を効率的に放熱し、安定動作を維持するための重要なパーツです。

選択肢は大きく分けて、空冷CPUクーラーと水冷CPUクーラーの2種類があります。

Core Ultra 200シリーズとRyzen 9000シリーズは、前世代と比較して発熱が抑制されており、空冷CPUクーラーでも十分に冷却できるようになっています。

空冷CPUクーラーは、ヒートパイプとフィンによってCPUの熱を放熱する仕組みで、構造がシンプルで故障リスクが低く、メンテナンスもほとんど不要です。

価格も比較的安価で、3,000円から10,000円程度で高性能なモデルを選択できます。

DEEPCOOLのAK400やサイズの虎徹、NoctuaのNH-D15といったモデルが人気で、ミドルクラスからミドルハイクラスのCPUを十分に冷却できる性能を持っています。

水冷CPUクーラーは、冷却液を循環させてCPUの熱をラジエーターに運び、ファンで放熱する仕組みです。

冷却性能は空冷よりも高く、特にハイエンドCPUをオーバークロックする場合には有効な選択肢になります。

ただし、価格は15,000円から30,000円以上と高額で、ポンプやホースの経年劣化による液漏れリスクもゼロではありません。

DEEPCOOLのLS720やCorsairのiCUE H150i、NZXTのKraken Z73といったモデルが人気です。

サイズと互換性の確認

CPUクーラーを選択する際は、ケース内部のクリアランスを確認する必要があります。

空冷CPUクーラーは、高さが120mmから170mm程度あり、ケースによっては干渉して取り付けられない場合があります。

特に、小型のMini-ITXケースやスリムタワーケースでは、CPUクーラーの高さ制限が厳しいため、事前に確認しましょう。

水冷CPUクーラーは、ラジエーターのサイズによって120mm、240mm、280mm、360mmといった種類があります。

ラジエーターが大きいほど冷却性能は高くなりますが、ケースに取り付けスペースがあるかどうかを確認する必要があります。

多くのミドルタワーケースは、天板または前面に240mmまたは360mmのラジエーターを取り付けられますが、ケースによっては制限がある場合もあるのです。

BTOパソコンでCPUクーラーをカスタマイズする際は、ショップが推奨するモデルを選択すれば、互換性の問題は基本的に発生しません。

ただし、メーカーを選択できるBTOショップを選ぶことで、信頼性の高い製品を確保できます。

DEEPCOOLやサイズ、Noctua、Corsair、NZXTといった人気メーカーの製品を選択できるショップがおすすめです。

静音性と冷却性能のバランス

CPUクーラーの性能は、冷却能力だけでなく静音性も重要な要素です。

高性能なCPUクーラーでも、ファンの回転数が高くて騒音が大きければ、快適なゲーミング環境とは言えません。

静音性を重視するなら、大型のファンを搭載したモデルを選択することが効果的です。

120mmファンよりも140mmファン、140mmファンよりも200mmファンの方が、同じ風量を得るために必要な回転数が低くなり、結果として静音性が向上します。

空冷CPUクーラーでは、NoctuaのNH-D15やbe quiet!のDark Rock Pro 4といったモデルが、冷却性能と静音性の両立で高い評価を得ています。

これらのモデルは、大型のヒートシンクと140mmファンの組み合わせにより、低回転でも十分な冷却性能を発揮するのです。

水冷CPUクーラーでは、ポンプの動作音も考慮する必要があります。

高品質なモデルは、ポンプの回転数を制御して静音性を確保しています。

BTOパソコンでは、標準構成のCPUクーラーが最低限の性能しか持たない場合があります。

特に、ハイエンドCPUを選択した場合、標準のCPUクーラーでは冷却が不十分で、高負荷時にサーマルスロットリング(熱による性能低下)が発生する可能性があります。

CPUの性能を最大限に引き出すためには、適切なグレードのCPUクーラーにアップグレードすることが重要なのです。

ケースの選び方

ケースの選び方

デザインとエアフローの両立

PCケースは、ゲーミングPCの外観を決定づけるだけでなく、内部パーツの冷却性能にも大きく影響します。

最近のトレンドは、2面または3面が強化ガラス製のピラーレスケースです。

ピラーレスケースは、ガラスパネルを支える柱がないため、内部が見渡せる開放的なデザインが特徴で、RGB照明を活かしたビジュアル重視のゲーミングPCに最適です。

NZXTのH9シリーズやLian LiのO11 Dynamic、AntecのFlux Proといったモデルが人気で、美しい外観と優れたエアフローを両立しています。

ただし、ガラスパネルが多いケースは、通気性が制限される場合もあるため、ファンの配置と数を適切に設定することが重要です。

前面と天板にファンを配置し、正圧(内部気圧を外部より高く保つ)または負圧(内部気圧を外部より低く保つ)を適切に管理することで、効率的な冷却を実現できます。

デザイン性の高い木製パネルや高級木材を使用したケースも人気が上昇中です。

Fractal DesignのNorth XLやCorsairのOne i500、Lian LiのWood Editionといったモデルは、リビングや書斎に置いても違和感のない洗練されたデザインで、ゲーミングPCの「いかにも」という雰囲気を抑えたい方におすすめです。

木製パネルは、金属やガラスとは異なる温かみのある質感があり、インテリアとしての価値も高いのです。

サイズと拡張性の考慮

PCケースのサイズは、フルタワー、ミドルタワー、ミニタワー、Mini-ITXといった種類があります。

ゲーミングPCでは、ミドルタワーケースが最も人気があり、拡張性と設置スペースのバランスが取れています。

ミドルタワーケースは、ATXマザーボードに対応し、グラフィックボードの長さ制限も緩く、複数のストレージや大型のCPUクーラーを搭載できる余裕があります。

フルタワーケースは、最大の拡張性を持ち、E-ATXマザーボードや複数のグラフィックボード、大量のストレージを搭載できますが、サイズが大きく設置スペースを取るため、本当に必要かどうかを慎重に検討する必要があります。

ミニタワーやMini-ITXケースは、省スペース性に優れていますが、パーツの選択肢が制限され、冷却性能も劣る傾向があるため、ハイエンドなゲーミングPCには向きません。

BTOパソコンでケースを選択する際は、将来的なアップグレードを見据えて、余裕のあるサイズを選ぶことが賢明です。

特に、グラフィックボードの長さ制限、CPUクーラーの高さ制限、電源ユニットの奥行き制限を確認しましょう。

これらの制限により、将来的に高性能なパーツに交換できなくなる可能性があるからです。

エアフローとファン構成

PCケースの冷却性能は、ファンの配置と数によって大きく変わります。

基本的なファン構成は、前面から吸気、背面と天板から排気というパターンです。

この構成により、ケース内部に空気の流れが生まれ、CPUやグラフィックボードの熱を効率的に排出できます。

前面に2つから3つの吸気ファン、背面に1つの排気ファン、天板に1つから2つの排気ファンを配置するのが標準的な構成です。

正圧構成(吸気ファンの風量が排気ファンの風量を上回る)は、ケース内部にホコリが入りにくく、メンテナンス頻度を減らせるメリットがあります。

負圧構成(排気ファンの風量が吸気ファンの風量を上回る)は、熱気を積極的に排出できますが、ホコリが隙間から入りやすくなるデメリットがあります。

バランスの取れた構成を選ぶことが、冷却性能と清潔性の両立につながるのです。

BTOパソコンでは、標準構成のファン数が最低限の場合があります。

特に、ハイエンドなグラフィックボードやCPUを搭載する場合、ファンを追加することで冷却性能を向上させることができます。

ファンの追加オプションがあるBTOショップを選び、適切な数のファンを配置することで、安定した動作と長寿命を実現できるのです。

マザーボードの選び方

マザーボードの選び方

チップセットとグレードの理解

マザーボードは、すべてのパーツを接続する基盤であり、拡張性と機能性を決定づけます。

IntelのCore Ultra 200シリーズには、Z890、B860、H810といったチップセットがあり、AMDのRyzen 9000シリーズには、X870E、X870、B850、A820といったチップセットがあります。

ゲーミングPCでは、Z890またはX870チップセットを選択することで、オーバークロック対応、豊富なPCIeレーン、複数のM.2スロットといった機能を活用できます。

Z890とX870Eは、最上位チップセットで、PCIe 5.0レーンを最大限に活用でき、複数のNVMe SSDやグラフィックボードを搭載する際に有利です。

B860とB850は、ミドルクラスのチップセットで、オーバークロックには対応していませんが、通常使用には十分な機能を持っており、価格も抑えられています。

H810とA820は、エントリークラスのチップセットで、最低限の機能しか持たないため、ゲーミングPCにはあまり推奨されません。

BTOパソコンでマザーボードを選択する際は、チップセットのグレードだけでなく、メーカーとモデルも確認できるショップを選びましょう。

ASUS、MSI、GIGABYTE、ASRockといった大手メーカーの製品は、品質と信頼性が高く、BIOSのアップデートやサポートも充実しています。

特に、VRM(電圧レギュレーターモジュール)の品質は、CPUへの電力供給の安定性に直結するため、ハイエンドCPUを搭載する場合は重要な選択基準になるのです。

拡張スロットと接続端子

マザーボードの拡張性は、PCIeスロット、M.2スロット、SATAポート、USBポートの数と配置によって決まります。

ゲーミングPCでは、最低でもPCIe x16スロットが1つ、M.2スロットが2つ以上あることを確認しましょう。

PCIe x16スロットは、グラフィックボードを接続するために使用され、PCIe 5.0対応であれば将来的な最新グラフィックボードにも対応できます。

M.2スロットは、NVMe SSDを接続するために使用され、2つ以上あれば、メインストレージとセカンドストレージを両方ともNVMe SSDで構成できます。

M.2スロットがPCIe 5.0対応かPCIe 4.0対応かも確認しておくと、将来的なアップグレード時に選択肢が広がります。

SATAポートは、SATA SSDやHDDを接続するために使用され、4つから6つ程度あれば十分です。

USBポートは、背面だけでなく前面にもUSB Type-Cポートがあると便利です。

最新のマザーボードは、USB 3.2 Gen2やUSB4に対応しており、高速なデータ転送が可能です。

Thunderbolt 4対応のマザーボードもあり、外付けGPUボックスや高速ストレージを接続する際に有利になります。

BTOパソコンでマザーボードを選択する際は、これらの拡張性を確認し、将来的なアップグレードに対応できる構成を選ぶことが重要なのです。

ネットワークとオーディオ機能

マザーボードには、有線LANとWi-Fi、オーディオ機能が統合されています。

ゲーミングPCでは、2.5GbE以上の有線LANとWi-Fi 6E対応のマザーボードを選択することで、安定した高速ネットワーク環境を構築できます。

2.5GbE LANは、従来の1GbE LANと比較して2.5倍の転送速度を実現し、大容量ファイルのダウンロードやNASへのアクセスが高速化されます。

Wi-Fi 6Eは、6GHz帯を使用することで、従来のWi-Fi 6よりも高速で安定した無線接続を実現します。

ゲーミングPCを有線LANで接続できない環境では、Wi-Fi 6E対応のマザーボードを選択することで、低遅延で安定したオンラインゲームプレイが可能になるのです。

オーディオ機能は、Realtek ALC1220やALC4080といった高品質なコーデックを搭載したマザーボードを選ぶことで、クリアなゲーム音声とボイスチャットを楽しめます。

BTOパソコンでマザーボードを選択する際は、これらのネットワークとオーディオ機能を確認し、自分の使用環境に合った構成を選びましょう。

有線LAN環境が整っているならWi-Fi機能は不要ですが、将来的に無線接続を使用する可能性があるなら、Wi-Fi対応のマザーボードを選択しておくと柔軟性が高まります。

BTOパソコンショップの選び方

BTOパソコンショップの選び方

カスタマイズの自由度を確認する

BTOパソコンショップを選ぶ際の最も重要な基準は、カスタマイズの自由度です。

一部のBTOショップでは、グラフィックボードとCPUの選択肢は豊富ですが、メモリやストレージ、電源ユニット、ケースのメーカーやモデルを選択できない場合があります。

メーカーとモデルを明記し、複数の選択肢を提供しているBTOショップを選ぶことで、信頼性の高いパーツで構成されたゲーミングPCを手に入れられます。

特に、メモリとストレージ、電源ユニットは、メーカーによって品質と信頼性に大きな差があるため、ノーブランド品や互換品が使用されるBTOショップは避けた方が賢明です。

Crucial、GSkill、Samsung製のメモリ、WD、Crucial、キオクシア製のSSD、Corsair、Seasonic、Thermaltake製の電源ユニットを選択できるBTOショップがおすすめです。

CPUクーラーとケースについても、DEEPCOOL、サイズ、Noctua、Corsair、NZXT、Lian Li、Fractal Designといった人気メーカーの製品を選択できるかどうかを確認しましょう。

これらのメーカーの製品は、冷却性能、静音性、デザイン性に優れており、長期的な満足度が高いのです。

保証とサポート体制

BTOパソコンショップを選ぶ際は、保証期間とサポート体制も重要な選択基準になります。

標準保証は1年間が一般的ですが、3年保証や5年保証に延長できるオプションがあるショップを選ぶことで、長期的な安心を得られます。

特に、初心者の方は、電話やメールでのサポートが充実しているショップを選ぶことで、トラブル時にも迅速に対応してもらえます。

保証内容も確認しましょう。

パーツ単位の保証なのか、PC全体の保証なのか、オンサイト修理に対応しているのか、センドバック修理なのかによって、修理時の手間とコストが変わります。

オンサイト修理は、技術者が自宅まで来て修理してくれるため便利ですが、追加料金が発生する場合があります。

センドバック修理は、PCをショップに送付して修理してもらう方式で、修理期間中はPCが使えなくなります。

BTOショップの評判も確認しましょう。

価格コムやTwitter、YouTubeなどで、実際に購入したユーザーのレビューや評価を確認することで、ショップの信頼性やサポート品質を判断できます。

納期の遅延、パーツの初期不良対応、サポートの対応速度といった情報は、実際のユーザーの声が最も参考になるのです。

価格と納期のバランス

BTOパソコンの価格は、ショップによって同じ構成でも数万円の差が生じる場合があります。

ただし、最安値のショップが必ずしも最良の選択とは限りません

価格が安い理由が、パーツの品質を落としているからなのか、サポート体制を簡素化しているからなのかを確認する必要があります。

信頼性の高いパーツを使用し、充実したサポートを提供しているショップは、価格が若干高くても長期的にはコストパフォーマンスが高いのです。

納期も重要な選択基準です。

BTOパソコンは、注文を受けてから組み立てるため、完成品のPCと比較して納期が長くなります。

通常は1週間から2週間程度ですが、人気のパーツが品薄の場合や、繁忙期には1ヶ月以上かかる場合もあります。

急ぎでゲーミングPCが必要な場合は、即納モデルや短納期オプションがあるショップを選ぶと良いでしょう。

BTOショップによっては、定期的にセールやキャンペーンを実施しており、通常よりも安価にゲーミングPCを購入できる機会があります。

ただし、セール品は在庫限りの場合が多く、パーツの選択肢が制限される場合もあるため、自分の希望する構成と合致するかどうかを慎重に確認しましょう。

予算別おすすめ構成

予算別おすすめ構成

15万円クラスのエントリー構成

予算15万円前後でゲーミングPCを構築する場合、フルHD解像度でのゲーミングに特化した構成が現実的です。

グラフィックボードはGeForce RTX5060TiまたはRadeon RX 9060XT、CPUはCore Ultra 5 235FまたはRyzen 5 9600を選択することで、バランスの取れた性能を実現できます。

メモリは16GBでも動作しますが、予算に余裕があれば32GBにアップグレードすることで、将来的な安心感が得られます。

ストレージは1TBのNVMe SSD(PCIe Gen.4)を選択し、電源ユニットは650W 80PLUS Bronze以上を選びましょう。

CPUクーラーは標準の空冷クーラーで十分ですが、静音性を重視するならDEEPCOOL AK400やサイズの虎徹にアップグレードするのも効果的です。

ケースはスタンダードなミドルタワーケースを選択し、エアフローを確保するために前面と背面にファンが配置されているモデルを選びましょう。

この構成で、ApexLegendsやVALORANT、Fortniteといった競技性の高いFPSゲームを144fps以上で快適にプレイできます。

FF14やPSO2といったMMORPGも高画質設定で60fps以上を維持でき、幅広いゲームタイトルを楽しめる実用的な構成といえます。

パーツ 推奨モデル 価格目安
グラフィックボード RTX5060Ti / RX 9060XT 45,000円
CPU Core Ultra 5 235F / Ryzen 5 9600 28,000円
メモリ DDR5-5600 32GB 12,000円
ストレージ NVMe SSD 1TB Gen.4 10,000円
電源ユニット 650W 80PLUS Bronze 8,000円
マザーボード B860 / B850 18,000円
CPUクーラー 標準空冷 3,000円
ケース ミドルタワー 8,000円
合計 132,000円

25万円クラスのミドルハイ構成

予算25万円前後では、WQHD解像度でのゲーミングを快適に楽しめる構成を目指せます。

グラフィックボードはGeForce RTX5070またはRadeon RX 9070XT、CPUはCore Ultra 7 265KまたはRyzen 7 9800X3Dを選択することで、最新のAAAタイトルも高画質設定でプレイできる性能を確保できます。

メモリは32GBを標準とし、ストレージは2TBのNVMe SSD(PCIe Gen.4)を選択することで、複数のゲームタイトルをインストールしておける余裕が生まれます。

電源ユニットは750W 80PLUS Goldを選択し、将来的なグラフィックボードのアップグレードにも対応できる余裕を持たせましょう。

CPUクーラーは、空冷ならDEEPCOOL AK620やNoctua NH-D15、水冷なら240mmラジエーターのモデルを選択することで、高負荷時でも安定した冷却を実現できます。

ケースは、2面強化ガラスのピラーレスケースや木製パネルケースを選択することで、デザイン性と機能性を両立できます。

この構成で、Cyberpunk 2077やHogwarts Legacy、Starfieldといった重量級タイトルをWQHD解像度の高画質設定で60fps以上でプレイでき、競技性の高いFPSゲームでは200fps以上を安定して出力できます。

ゲーム配信や動画編集といったクリエイティブ作業にも対応できる、汎用性の高い構成といえるでしょう。

パーツ 推奨モデル 価格目安
グラフィックボード RTX5070 / RX 9070XT 75,000円
CPU Core Ultra 7 265K / Ryzen 7 9800X3D 55,000円
メモリ DDR5-5600 32GB 12,000円
ストレージ NVMe SSD 2TB Gen.4 18,000円
電源ユニット 750W 80PLUS Gold 13,000円
マザーボード Z890 / X870 30,000円
CPUクーラー 高性能空冷 / 240mm水冷 12,000円
ケース ピラーレス / 木製パネル 15,000円
合計 230,000円

35万円以上のハイエンド構成

予算35万円以上では、4K解像度でのゲーミングや、最高画質設定でのレイトレーシング、プロレベルのコンテンツ制作を視野に入れた構成を実現できます。

グラフィックボードはGeForce RTX5070Ti以上、CPUはCore Ultra 9 285KまたはRyzen 9 9950X3Dを選択することで、現行のあらゆるゲームタイトルを最高設定でプレイできる性能を確保できます。

メモリは64GBにアップグレードし、ストレージは2TBのNVMe SSD(PCIe Gen.5)をメインに、2TBのNVMe SSD(PCIe Gen.4)をセカンドストレージとして追加する構成が理想的です。

電源ユニットは850W以上の80PLUS Platinum認証モデルを選択し、最上位グラフィックボードの消費電力にも対応できる余裕を持たせましょう。

CPUクーラーは、360mmラジエーターの水冷クーラーを選択することで、ハイエンドCPUの発熱を効率的に処理できます。

ケースは、3面強化ガラスのピラーレスケースや、高級木材を使用したプレミアムケースを選択することで、所有する喜びを感じられる構成になります。

この構成で、4K解像度でCyberpunk 2077をレイトレーシング最高設定でプレイしたり、Microsoft Flight Simulatorを最高画質設定で楽しんだりできます。

ゲーム配信を4K解像度で行いながら、同時に動画編集ソフトをバックグラウンドで動かすといった、プロレベルのマルチタスク環境も実現できるのです。

極上のゲーミング体験を楽しみたいなら、これ一択。

パーツ 推奨モデル 価格目安
グラフィックボード RTX5070Ti / RTX5080 120,000円
CPU Core Ultra 9 285K / Ryzen 9 9950X3D 80,000円
メモリ DDR5-6000 64GB 28,000円
ストレージ NVMe SSD 2TB Gen.5 + 2TB Gen.4 35,000円
電源ユニット 850W 80PLUS Platinum 18,000円
マザーボード Z890 / X870E 45,000円
CPUクーラー 360mm水冷 25,000円
ケース プレミアムケース 25,000円
合計 376,000円

モニターとの組み合わせ

モニターとの組み合わせ

リフレッシュレートと解像度の関係

ゲーミングPCの性能を最大限に活かすためには、適切なゲーミングモニターとの組み合わせが不可欠です。

モニターの解像度とリフレッシュレートは、グラフィックボードの性能と密接に関連しており、バランスの取れた組み合わせを選ぶことが重要になります。

フルHD(1920×1080)解像度のモニターは、144Hzから240Hzのリフレッシュレートが主流で、RTX5060TiやRX 9060XTといったミドルクラスのグラフィックボードと相性が良いのです。

WQHD(2560×1440)解像度のモニターは、144Hzから165Hzのリフレッシュレートが一般的で、RTX5070やRX 9070XTといったミドルハイクラスのグラフィックボードと組み合わせることで、高画質と高フレームレートを両立できます。

4K(3840×2160)解像度のモニターは、60Hzから144Hzのリフレッシュレートがあり、RTX5070Ti以上のハイエンドグラフィックボードが必要になります。

競技性の高いFPSゲームをプレイするなら、フルHD 240Hzモニターとミドルクラスのグラフィックボードの組み合わせが最もコストパフォーマンスに優れています。

美しいグラフィックを楽しみたいなら、WQHD 165Hzモニターとミドルハイクラスのグラフィックボードの組み合わせがバランスが良いでしょう。

最高峰の体験を求めるなら、4K 144Hzモニターとハイエンドグラフィックボードの組み合わせになりますが、予算も相応に必要になります。

パネルタイプと応答速度

ゲーミングモニターのパネルタイプには、TN、IPS、VAの3種類があります。

IPSパネルが現在の主流で、視野角が広く色再現性に優れており、ゲームだけでなく動画視聴やクリエイティブ作業にも適しています。

応答速度は1msから5ms程度で、最新のIPSパネルは1ms以下を実現しているモデルもあり、競技性の高いゲームでも十分な性能を発揮します。

TNパネルは、応答速度が最も速く0.5msから1ms程度ですが、視野角が狭く色再現性が劣るため、現在ではあまり使用されなくなっています。

VAパネルは、コントラスト比が高く黒の表現に優れていますが、応答速度がIPSよりも遅く、残像が発生しやすいため、動きの速いゲームには向きません。

ゲーミングモニターを選ぶなら、IPSパネルで応答速度1ms以下のモデルを選択することが、画質と性能のバランスが取れた選択といえます。

G-SyncやFreeSyncといった可変リフレッシュレート技術に対応しているモニターを選ぶことも重要です。

これらの技術は、グラフィックボードの出力フレームレートとモニターのリフレッシュレートを同期させることで、画面のティアリング(画面の分断)やスタッタリング(カクつき)を防ぎ、滑らかなゲーム体験を実現します。

GeForceグラフィックボードならG-Sync Compatible、RadeonグラフィックボードならFreeSyncに対応したモニターを選びましょう。

サイズと設置環境

ゲーミングモニターのサイズは、設置環境と視聴距離によって選択します。

24インチから27インチが最も人気のサイズで、デスクトップ環境での使用に適しています。

24インチはフルHD解像度、27インチはWQHD解像度との相性が良く、画素密度が適切でドットの粗さを感じずに快適に使用できます。

32インチ以上の大型モニターは、4K解像度との組み合わせが推奨され、視聴距離を十分に取れる環境で威力を発揮します。

視聴距離は、モニターサイズの1.5倍から2倍程度が目安です。

24インチなら60cmから80cm、27インチなら70cmから90cm、32インチなら80cmから100cm程度の距離を確保することで、画面全体を無理なく視野に収められます。

競技性の高いFPSゲームでは、画面全体の情報を瞬時に把握する必要があるため、あまり大きすぎるモニターは逆に不利になる場合もあるのです。

デュアルモニター環境を構築する場合は、メインモニターをゲーミングモニター、サブモニターを一般的なモニターにすることで、コストを抑えつつ利便性を向上できます。

メインモニターでゲームをプレイしながら、サブモニターでDiscordやブラウザ、配信ソフトを表示するといった使い方が可能になり、マルチタスク環境が快適になるのです。

周辺機器の選び方

周辺機器の選び方

ゲーミングキーボードの選択基準

ゲーミングキーボードは、ゲームプレイの快適性と操作精度に直結する重要な周辺機器です。

選択基準として最も重要なのは、メカニカルスイッチの種類になります。

Cherry MX、Kailh、Gateron、Razerといったメーカーのスイッチがあり、それぞれ押下圧、ストローク、クリック感が異なります。

Cherry MX Redは、軽い押下圧でリニアな感触が特徴で、高速入力に適しています。

Cherry MX Brownは、タクタイル感があり、押下時に軽い抵抗を感じるため、タイピングとゲームの両方に適しています。

Cherry MX Blueは、クリック音が大きくタクタイル感も強いため、タイピング重視の方に人気ですが、ゲーム配信では音が入りやすいというデメリットがあります。

自分のプレイスタイルと好みに合わせて、実際に店頭で試打してから選ぶことが理想的です。

キーボードのサイズも選択基準になります。

フルサイズキーボードは、テンキーを含むすべてのキーを備えていますが、マウスの可動域が制限される場合があります。

テンキーレスキーボードは、テンキーを省略することでコンパクトになり、マウスの可動域を広く確保できます。

60%キーボードや75%キーボードは、さらにコンパクトで、ミニマルなデスク環境を好む方に人気ですが、ファンクションキーや矢印キーの配置が特殊なため、慣れが必要です。

ゲーミングマウスの選択基準

ゲーミングマウスは、FPSゲームやMOBAゲームでの操作精度を左右する最も重要な周辺機器といえます。

選択基準として重要なのは、センサーの種類とDPIです。

現在の主流は光学センサーで、Pixart PMW3360やPixart PMW3389、Razer Focus+といった高性能センサーが使用されています。

これらのセンサーは、最大16,000DPIから30,000DPIの解像度を持ち、正確なトラッキング性能を発揮します。

DPIは、マウスを1インチ動かしたときにカーソルが何ドット移動するかを示す値で、高いほど感度が高くなります。

ただし、高DPIが必ずしも良いわけではなく、自分のプレイスタイルに合った設定が重要です。

FPSゲームでは、400DPIから800DPI程度の低感度設定が一般的で、大きくマウスを動かして正確にエイムする方が多いです。

MOBAゲームやMMORPGでは、1,600DPIから3,200D

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